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未解決問題、組合せ論と離散数学、1943年に提起

ハドウィガー予想(グラフマイナー)

未解決

KtK_t マイナーをもたない任意のループなしグラフ GG は (t−1)(t - 1)-彩色可能である。同値な表現として、彩色数が χ(G)≥t\chi(G) \ge t であるすべてのグラフ GG は完全グラフ KtK_t をマイナーとして含む。

研究の最前線 2026年時点

2026年現在、ハドウィガー予想は t≤6t \le 6 まで証明されており、t≥7t \ge 7 はすべて未解決である。KtK_t マイナーをもたないすべてのグラフ GG で χ(G)≤Ct\chi(G) \le C t が成り立つという線形ハドウィガー予想でさえ未解決のままである。コストチカ(1982年)とトマソン(1984年)による縮退度からの評価 χ(G)=O(tlog⁡t)\chi(G) = O(t \sqrt{\log t}) の後、ノリン、ポスル、ソン(2019/2023年)が縮退度の壁を破り、デルクールとポスル(2021年)が現在の最良の一般上界 χ(G)=O(tlog⁡log⁡t)\chi(G) = O(t \log \log t) を確立した。

既知の最良の結果

  • ハドウィガー予想はすべての t≤6t \le 6 に対して正確に成り立つ(ロバートソン、シーモア、トーマス、1993年)。
  • KtK_t マイナーをもたないすべてのグラフ GG の彩色数は χ(G)=O(tlog⁡log⁡t)\chi(G) = O(t \log \log t) である(ノリン・ポスル・ソンを改良したデルクールとポスルの2021年の結果)。

使われた手法と限界

手法達成したこと限界
グラフマイナー構造理論とエイペックス還元K6K_6 マイナーをもたない最小の 66-彩色グラフが平面グラフ上のエイペックス・グラフであることを突き止め、t=6t = 6 を四色定理へ帰着させた。t≥7t \ge 7 では、KtK_t マイナーをもたないグラフが高種数の曲面や渦(vortex)から構成され得るため、平面グラフの彩色定理では制御できなくなる。
密な部分グラフの連結と彩色分離分解彩色数の大きいグラフから頂点素な密で高連結な部分グラフ群を取り出して連結し KtK_t マイナーを作ることで、χ(G)=O(tlog⁡log⁡t)\chi(G) = O(t \log \log t) を達成した。再帰的な密度増分ステップにおいて、小規模グラフの評価と KtK_t を構築するための分割数のバランスをとる際に log⁡log⁡t\log \log t の因子が失われる。

未解決の問い

  • K7K_7 マイナーをもたないすべてのグラフは 66-彩色可能か(t=7t = 7)。
  • KtK_t マイナーをもたないすべてのグラフ GG が χ(G)≤Ct\chi(G) \le C t を満たすような絶対定数 C>0C > 0 が存在するか(線形ハドウィガー予想)。

参考文献

  1. Neil Robertson, Paul Seymour, Robin Thomas (1993). Hadwiger's conjecture for K6-free graphs · DOI:10.1007/BF01202354
  2. Sergey Norin, Luke Postle, Zi-Xia Song (2023). Breaking the degeneracy barrier for coloring graphs with no Kt minor · DOI:10.1016/j.aim.2023.108959 · arXiv:1910.09378