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未解決問題、幾何学、1950年に提起

ハイルブロンの三角形問題

未解決

平面内の面積 11 のコンパクト凸領域(単位正方形 [0,1]2[0,1]^2 や単位面積の円板など)に配置された n≥3n \ge 3 個の点に対し、そのうちの3点がなす三角形の最小面積をすべての nn 点配置にわたって最大化した上限を Δ(n)\Delta(n) とする。n→∞n \to \infty のときの Δ(n)\Delta(n) の漸近的な増大オーダーを決定せよ。

研究の最前線 2026年時点

2026年現在、ハイルブロンの三角形問題は依然として大きく開かれており、最良の下界 Δ(n)=Ω(log⁡n/n2)\Delta(n) = \Omega(\log n / n^2)(コムローシュ・ピンツ・セメレディ、1982年)と最良の上界 Δ(n)≤n−7/6+o(1)\Delta(n) \le n^{-7/6 + o(1)}(コーエン・ポホアタ・ザハロフ、2024年、`arXiv:2409.07658`)の間には大きな多項式的ギャップがある。1981年にコムローシュ、ピンツ、セメレディが Δ(n)≤n−8/7+o(1)\Delta(n) \le n^{-8/7 + o(1)} を証明して以来、上界の指数 8/7≈1.14298/7 \approx 1.1429 は40年以上破られていなかったが、コーエン、ポホアタ、ザハロフがロスの帯状領域論法を点と δ\delta-チューブのマルチスケール接続問題として再定式化することで、2023年に 8/7+1/20008/7 + 1/2000(`arXiv:2305.18253`)、続いて2024年に 7/6≈1.16677/6 \approx 1.1667 へと更新した。

既知の最良の結果

  • 上界:Δ(n)≤n−7/6+o(1)\Delta(n) \le n^{-7/6 + o(1)}(アレックス・コーエン、コスミン・ポホアタ、ドミトリー・ザハロフ、2024年、`arXiv:2409.07658`)。
  • 下界:Δ(n)=Ω(log⁡n/n2)\Delta(n) = \Omega(\log n / n^2)(ヤーノシュ・コムローシュ、ヤーノシュ・ピンツ、エンドレ・セメレディ、1982年)。

使われた手法と限界

手法達成したこと限界
高低周波フーリエ法とマルチスケール点・チューブ接続理論(コーエン・ポホアタ・ザハロフ)小面積の三角形が存在しないという条件を、複数のスケールにわたる点と細い帯(δ\delta-チューブ)の接続数の下界へと変換し、上界の指数を 8/78/7 から 7/67/6 へと引き上げた。2段階の接続議論では点の対とそれらが定める帯しか追跡できず、指数 22 付近に到達するにはより高次の多点相関を制御する必要がある。
半ランダム・ハイパーグラフ独立集合法(アイタイ・コムローシュ・ピンツ・スペンサー・セメレディ)短い閉路が少ない小面積3点組の 33-一様ハイパーグラフ内に大きな独立集合を見いだし、エルデシュの 1/n21/n^2 構成に対して log⁡n\log n 因子の改善を達成した。面積の閾値が ≫log⁡n/n2\gg \log n / n^2 を超えると、ハイパーグラフ内の三角形が辺を共有して密な局所クラスターを形成し、疎なハイパーグラフの条件が崩れる。

未解決の問い

  • Δ(n)\Delta(n) の真の漸近オーダーは Θ(log⁡n/n2)\Theta(\log n / n^2) に等しいか、それともある δ>0\delta > 0 に対して Δ(n)≥n−2+δ\Delta(n) \ge n^{-2 + \delta} を達成する点配置が存在するか。

参考文献

  1. János Komlós, János Pintz, Endre Szemerédi (1982). A lower bound for Heilbronn's problem · DOI:10.1112/jlms/s2-25.1.13
  2. Alex Cohen, Cosmin Pohoata, Dmitrii Zakharov (2023). A new upper bound for the Heilbronn triangle problem · arXiv:2305.18253
  3. Alex Cohen, Cosmin Pohoata, Dmitrii Zakharov (2024). Lower bounds for incidences · arXiv:2409.07658 [プレプリント・未査読]