未解決問題、幾何学、1950年に提起
ハイルブロンの三角形問題
未解決
平面内の面積 のコンパクト凸領域(単位正方形 や単位面積の円板など)に配置された 個の点に対し、そのうちの3点がなす三角形の最小面積をすべての 点配置にわたって最大化した上限を とする。 のときの の漸近的な増大オーダーを決定せよ。
2026年現在、ハイルブロンの三角形問題は依然として大きく開かれており、最良の下界 (コムローシュ・ピンツ・セメレディ、1982年)と最良の上界 (コーエン・ポホアタ・ザハロフ、2024年、`arXiv:2409.07658`)の間には大きな多項式的ギャップがある。1981年にコムローシュ、ピンツ、セメレディが を証明して以来、上界の指数 は40年以上破られていなかったが、コーエン、ポホアタ、ザハロフがロスの帯状領域論法を点と -チューブのマルチスケール接続問題として再定式化することで、2023年に (`arXiv:2305.18253`)、続いて2024年に へと更新した。
既知の最良の結果
- 上界:(アレックス・コーエン、コスミン・ポホアタ、ドミトリー・ザハロフ、2024年、`arXiv:2409.07658`)。
- 下界:(ヤーノシュ・コムローシュ、ヤーノシュ・ピンツ、エンドレ・セメレディ、1982年)。
使われた手法と限界
| 手法 | 達成したこと | 限界 |
|---|---|---|
| 高低周波フーリエ法とマルチスケール点・チューブ接続理論(コーエン・ポホアタ・ザハロフ) | 小面積の三角形が存在しないという条件を、複数のスケールにわたる点と細い帯(-チューブ)の接続数の下界へと変換し、上界の指数を から へと引き上げた。 | 2段階の接続議論では点の対とそれらが定める帯しか追跡できず、指数 付近に到達するにはより高次の多点相関を制御する必要がある。 |
| 半ランダム・ハイパーグラフ独立集合法(アイタイ・コムローシュ・ピンツ・スペンサー・セメレディ) | 短い閉路が少ない小面積3点組の -一様ハイパーグラフ内に大きな独立集合を見いだし、エルデシュの 構成に対して 因子の改善を達成した。 | 面積の閾値が を超えると、ハイパーグラフ内の三角形が辺を共有して密な局所クラスターを形成し、疎なハイパーグラフの条件が崩れる。 |
未解決の問い
- の真の漸近オーダーは に等しいか、それともある に対して を達成する点配置が存在するか。
参考文献
- János Komlós, János Pintz, Endre Szemerédi (1982). A lower bound for Heilbronn's problem · DOI:10.1112/jlms/s2-25.1.13
- Alex Cohen, Cosmin Pohoata, Dmitrii Zakharov (2023). A new upper bound for the Heilbronn triangle problem · arXiv:2305.18253
- Alex Cohen, Cosmin Pohoata, Dmitrii Zakharov (2024). Lower bounds for incidences · arXiv:2409.07658 [プレプリント・未査読]