未解決問題、算術と数論、1734年に提起
ζ(5) および奇数ゼータ値の無理性
未解決
は無理数であるか。より一般に、すべての整数 に対して は無理数(かつ超越数)であるか。
2026年現在、無理数であることが証明されている具体的な奇数ゼータ値は依然として のみであり、 が超越数であるか、あるいは が無理数であるかは未解決のままである。ボール–リヴォアルおよびズディリンの超幾何構成の改良や、フィシュラー–シュプラング–ズディリン(2019年)の消去法により、 の中の無理数の個数に対する明示的な下界(例えば のうち少なくとも つが無理数であること)が得られているが、分母を十分小さく保ったまま を消去して 単独を分離できる一次形式の構成は知られていない。
既知の最良の結果
- ボールとリヴォアル(2001年):奇数 に対して、 の 線形包の次元は少なくとも である。
- ズディリン(2001年):4つの数 のうち少なくとも1つは無理数である。
- フィシュラー、シュプラング、ズディリン(2019年): のうち少なくとも 個の値が無理数である。
使われた手法と限界
| 手法 | 達成したこと | 限界 |
|---|---|---|
| 整釣合型超幾何級数とネステレンコの一次独立性判定法(ボール–リヴォアル–ズディリン) | 共通分母が で抑えられる の小さな一次形式を構成し、次元の下界とズディリンの4値定理を証明する | を相殺するために必要な有理関数の対称性により、 と のみを残そうとすると指数 (したがって分母の増大 )が解析的減衰を上回ってしまう |
| ハンケル行列式と正則モジュラー・パデ近似法(アペリー–ボイカーズ) | 三重積分や重み および のモジュラー形式を通じて、 と に対するアペリーの漸化式を説明する | に対しては、自然な 重ボイカーズ型積分の算術的分母 が積分の幾何学的収束速度を上回ってしまう |
未解決の問い
- は無理数であるか。
- は 上代数的独立であるか。
参考文献
- Roger Apéry (1979). Irrationalité de ζ(2) et ζ(3)
- Keith Ball, Tanguy Rivoal (2001). Irrationalité d'une infinité de valeurs de la fonction zêta aux entiers impairs · DOI:10.1007/s002220100168
- Wadim Zudilin (2001). One of the numbers ζ(5), ζ(7), ζ(9), ζ(11) is irrational · DOI:10.1070/RM2001v056n04ABEH000427
- Stéphane Fischler, Johannes Sprang, Wadim Zudilin (2019). Many odd zeta values are irrational · DOI:10.1112/S0010437X1900722X · arXiv:1803.08905