未解決問題、組合せ論と離散数学、1979年に提起
合併閉集合予想(フランクル予想)
未解決
を空集合のみからなるのではない()有限集合の有限族であって、合併に関して閉じている(任意の に対してその和集合 となる)ものとする。このとき台集合 のある元 が存在して、 の少なくとも半数の集合に属する。すなわち が成り立つ。
2026年現在、フランクルの 予想は未解決であり、最良の一般定数下界は をわずかに上回る(ユー、2023年)である。重要な点として、サウィンおよびアルワイス・ホアン・セルケは、近似的に合併閉な確率分布が存在するため、ギルマーの単一独立同分布エントロピー法では が理論的限界であることを示した。 に到達するには、1次のエントロピー比較を超えて の厳密な組合せ的離散構造を活用する必要がある。
既知の最良の結果
- 任意の有限合併閉集合族 には出現頻度が少なくとも の元が存在し(ギルマーに続くアルワイス・ホアン・セルケ、チェイス・ロヴェット、ペボディ、サウィン、2022年)、さらに へと改良されている(2023年)。
- 完全な 予想は、台集合のサイズが または のすべての合併閉集合族に対して成り立つ(ボシュニャク・マルコヴィッチ、2008年;ロバーツ・シンプソン、2010年)。
使われた手法と限界
| 手法 | 達成したこと | 限界 |
|---|---|---|
| 独立ランダム部分集合のシャノン・エントロピー(ギルマーの手法) | を独立に標本抽出して とし、すべての周辺確率が 未満ならば条件付きエントロピーの劣モジュラ性から となって矛盾することを示した。 | 各座標が確率 で をとる積分布では2値エントロピーが を満たすため、単一分布のエントロピー評価は で頭打ちとなる。 |
| 重み平均化と局所構造還元 | がサイズ や の小さい集合を含む場合や、台集合のサイズ に対して が大きい場合に の評価を証明した。 | の最小非空集合のサイズが とともに増大し、 が の多項式または準指数サイズにとどまる場合には機能しない。 |
未解決の問い
- 任意の有限合併閉集合族 は、少なくとも 個の集合に属する元を含むか。
- 多標本または高次の情報理論的不等式によって、 の壁を大きく超えて に迫ることができるか。
参考文献
- Justin Gilmer (2022). A constant lower bound for the union-closed sets conjecture · arXiv:2211.09055 [プレプリント・未査読]
- Henning Bruhn, Oliver Schaudt (2015). The journey of the union-closed sets conjecture · DOI:10.1007/s00373-014-1515-0