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定理証明済み

15パズルに対するロイド=ジョンソン偶奇不変量

内容

4×44\times 4 のスライド式 1515 パズルにおいて、N(s)N(s) をタイルの転倒数(行優先順でタイル ii がタイル jj より前に現れる i>ji > j の組 (i,j)(i,j) の個数)、r(s)∈{1,2,3,4}r(s) \in \{1,2,3,4\} を空白マスの行番号(あるいは同値に d(s)d(s) を空白マスから右下角までのマンハッタン距離)とする。このとき偶奇性 (N(s)+r(s)) mod 2(N(s) + r(s)) \bmod 2 はすべての合法なスライド操作の下で不変である。特に、タイル 1414 と 1515 だけを入れ替えた配置は解けない。

なぜ正しいのか?

横方向のスライドは 1515 個の数字タイルの行優先順をまったく変えない一方、縦方向のスライドは1つのタイルを行優先順でちょうど 33 個の他のタイルを飛び越えさせ(転倒数を ±1\pm 1 または ±3\pm 3、常に奇数だけ変化させ)、同時に空白の行 r(s)r(s) を ±1\pm 1 変化させるからである。

証明の概略

ステップ1(横スライド)。 空白が同じ行内で左右にスライドするとき、1515 個の数字タイルの行優先順での並びは一切変わらず、空白も行 r(s)r(s) にとどまる。したがって ΔN=0\Delta N = 0 かつ Δr=0\Delta r = 0 であり、N(s)+r(s)N(s) + r(s) は不変である。

ステップ2(縦スライド)。 空白が上下にスライドするとき、空白の元の位置へ移動するタイル tt は 1515 個の数字タイルの行優先列の中でちょうど 33 つ分位置がずれる。その 33 個の各タイルを飛び越えるたびに組 (t,u)(t, u) の転倒関係が反転し、N(s)N(s) は1タイルあたり +1+1 または −1-1 変化する。合計の変化量は ΔN∈{−3,−1,+1,+3}\Delta N \in \{-3, -1, +1, +3\} で常に奇数である。同時に Δr∈{−1,+1}\Delta r \in \{-1, +1\} も奇数なので、Δ(N+r)\Delta(N + r) は偶数となる。

ステップ3(14と15の交換)。 空白を行 r=4r = 4 に固定したままタイル 1414 と 1515 を入れ替えると、Δr=0\Delta r = 0 のまま N(s)N(s) が +1+1(00 から 11 へ)変化する。よって初期状態(1+4≡1(mod2)1 + 4 \equiv 1 \pmod 2)と完成状態(0+4≡0(mod2)0 + 4 \equiv 0 \pmod 2)で (N+r) mod 2(N + r) \bmod 2 が異なり、いかなる合法なスライド列でも完成状態に到達できないことが証明される。

この定理を使うトピック

ステップごとの証明

この定理のステップごとの証明はまだありません。

参考文献

  1. Arthur Engel (1998). Problem-Solving Strategies · DOI:10.1007/b97682
  2. Jessica Striker (2017). Dynamical Algebraic Combinatorics: Promotion, Rowmotion, and Resonance · DOI:10.1090/noti1539