定理証明済み
ベズーの等式
内容
どちらも 0 ではない整数 a,b に対し、au+bv=gcd(a,b) を満たす整数 u,v が存在する。
なぜ正しいのか?
これは最大公約数が単に「共通の最大の因数」であるだけでなく、実際に a と b の整数結合として到達可能であることを示す——これが ax+by=c の可解性判定を成り立たせる鍵となる事実である。
証明の概略
a と b の正の整数結合全体からなる集合 S={au+bv:u,v∈Z}∩Z>0 を考える。a,b はどちらも 0 ではないので S は空でなく(∣a∣ または ∣b∣ を含む)、整列原理により S には最小元 d=au0+bv0>0 が存在する。
d∣a を示す:a=qd+r(0≤r<d)と割る。すると r=a−qd=a−q(au0+bv0)=a(1−qu0)+b(−qv0) はそれ自体 a,b の整数結合である。もし r>0 なら r は S に属し d より小さくなり最小性に矛盾する。よって r=0、すなわち d∣a である。a の代わりに b で同じ議論をすれば d∣b も分かる。
d は a と b の公約数なので d≤gcd(a,b) である。逆に、a と b の任意の公約数 e は au0+bv0=d を割り切るので e≤d。e=gcd(a,b) とすれば gcd(a,b)≤d を得る。
両方の不等式を合わせると d=gcd(a,b) であり、構成より d=au0+bv0 である。これはまさに u=u0,v=v0 とするベズーの等式である。
ステップごとの証明
この定理のステップごとの証明はまだありません。