定理証明済み
コンパクト集合の連続像はコンパクトである
内容
f:X→Y が連続で K⊆X がコンパクト(すべての K の開被覆が有限部分被覆を持つ)ならば、f(K)⊆Y はコンパクトである。結果として、Y がハウスドルフならば、すべてのコンパクト部分集合 K⊆Y は閉集合である。
なぜ正しいのか?
これは連続関数が閉有界区間上で必ず最大値を取る理由を説明し、解析学全体を通じて「コンパクト+ハウスドルフ=閉有界集合と同じくらい良い」という抽象的な原動力になっている。
証明の概略
ステップ1 — f(K) の任意の開被覆を引き戻す。{Vi}i∈I を Y における f(K) の任意の開被覆、すなわち f(K)⊆⋃iVi とする。f は連続なので各 f−1(Vi) は X で開である。すべての x∈K について f(x)∈f(K) はある Vi に属するので x∈f−1(Vi) となり、{f−1(Vi)}i∈I は K の開被覆である。
ステップ2 — K のコンパクト性を使い有限部分被覆を取り出す。K はコンパクトなので、これらのうち有限個がすでに K を覆う:K⊆f−1(Vi1)∪⋯∪f−1(Vin) を満たす i1,…,in が存在する。
ステップ3 — 有限部分被覆を押し出す。両辺に f を適用すると f(K)⊆f(f−1(Vi1)∪⋯∪f−1(Vin))⊆Vi1∪⋯∪Vin(常に f(f−1(V))⊆V を使用)。よって {Vi1,…,Vin} は元の被覆から取った f(K) の有限部分被覆である。{Vi} は任意だったので、f(K) はコンパクトである。
ステップ4 — 系:ハウスドルフ空間のコンパクト部分集合は閉集合である。K⊆Y をコンパクト、Y をハウスドルフとし、y∈/K を任意に固定する。各 x∈K について、ハウスドルフ分離性より互いに素な開集合 Ux∋x と Wx∋y が存在する。{Ux}x∈K は K を覆うので、コンパクト性により有限個の Ux1,…,Uxn がすでに K を覆う。このとき W=Wx1∩⋯∩Wxn は有限個の開集合の共通部分(よって開)であり、y を含み、すべての Uxj と交わらないので K⊆⋃jUxj とも交わらない。よって K の外側のすべての点は K と交わらない開近傍を持ち、K の補集合は開である、すなわち K は閉集合である。
ステップごとの証明
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