定理証明済み
フィボナッチ母関数の閉じた形
内容
F0=0, F1=1 とし、n≥2 に対して Fn=Fn−1+Fn−2 とする。このとき通常型母関数 F(x)=∑n=0∞Fnxn は F(x)=1−x−x2x に等しい。
なぜ正しいのか?
係数が定数の線形漸化式は、xn を掛けてすべての n について和を取れば、常に単純な代数(実際には有理)方程式になる — 漸化式は x の多項式を掛ける操作になる。
証明の概略
漸化式 Fn=Fn−1+Fn−2(n≥2 で成立)に xn を掛けて n≥2 について和を取る: ∑n≥2Fnxn=∑n≥2Fn−1xn+∑n≥2Fn−2xn。
左辺は F(x)−F0−F1x=F(x)−x である。右辺の最初の和は x∑n≥2Fn−1xn−1=x∑m≥1Fmxm=x(F(x)−F0)=xF(x) となる。2番目の和は x2∑n≥2Fn−2xn−2=x2∑k≥0Fkxk=x2F(x) となる。
よって F(x)−x=xF(x)+x2F(x)、すなわち (1−x−x2)F(x)=x が成り立つ。
F(x) について解くと F(x)(1−x−x2)=x となり、したがって F(x)=1−x−x2x が得られる。これは無限に続くフィボナッチ数列全体を詰め込んだ、ただ1つの有理関数である。
ステップごとの証明
この定理のステップごとの証明はまだありません。