定理証明済み
ミンコフスキーの凸体定理
内容
Λ⊂Rdを基本領域の体積がdet(Λ)である最大階数の格子とし、K⊂Rdを原点対称な凸集合(x∈K⇒−x∈K)とする。このときvol(K)>2ddet(Λ)⟹K∩(Λ∖{0})=∅が成り立つ(さらにKがコンパクトならば強い不等号>は≥に弱められる)。
なぜ正しいのか?
これは整数論における連続版の鳩の巣原理である。対称な凸体の体積が格子の基本領域2d個分を超えると、それを2分の1に縮小しても体積は基本領域1個分より大きく、縮小された図形の異なる二点の差が非零の格子ベクトルにならざるを得ない。そして対称性と凸性がその格子ベクトルをKの内部へと引き戻す。
証明の概略
半分に縮小した図形21K={x/2:x∈K}を考える。d次元でのスケーリングは体積を2−d倍にするため、仮定vol(K)>2ddet(Λ)はvol(21K)>det(Λ)となる。
FをΛの基本平行体とし、Rd=⨆v∈Λ(F+v)かつvol(F)=det(Λ)とする。21Kを断片Av=(21K)∩(F+v)に切り分け、各断片をBv=Av−v⊆FによってF内に平行移動して戻す。Bvの体積の総和はvol(21K)>vol(F)に等しいため、集合族Bvは互いに素ではあり得ない(ブリッヒフェルトの原理)。
Bu∩Bv=∅となる相異なる格子ベクトルu=vをΛから選ぶ。するとp−u=q−vを満たす相異なる二点p,q∈21Kが存在し、p−q=u−v∈Λ∖{0}となる。p,q∈21Kより2p,2q∈Kであり、Kの原点対称性から−2q∈K、さらにKの凸性から中点21(2p)+21(−2q)=p−qはKに属する。よってp−qはK∩(Λ∖{0})内の非零格子点である。
ステップごとの証明
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