定理証明済み
平方和分解と$R^2$の範囲
内容
単回帰において SST=SSR+SSE が成り立ち、したがって 0≤R2≤1 である。さらに R2 は x と y の標本相関係数 r の二乗に等しい:R2=r2。
なぜ正しいのか?
最小二乗による残差は、当てはめ値と常に無相関である。なぜなら β^0,β^1 を定める正規方程式こそが、まさにこれを強制する条件だからである。この直交性こそが、総変動を交差項なしに「説明される」部分と「残りの」部分へきれいに分解させる理由である。
証明の概略
上で示した最小二乗定理の2つの正規方程式は ∑i=1nei=0 と ∑i=1nxiei=0 を与える(ただし ei=yi−y^i)。y^i=β^0+β^1xi は 1 と xi の線形結合であるから、両正規方程式を組み合わせると ∑i=1neiy^i=β^0∑i=1nei+β^1∑i=1nxiei=0 が得られる。∑ei=0 と合わせると ∑i=1nei(y^i−yˉ)=∑eiy^i−yˉ∑ei=0。
次に SST=∑i=1n(yi−yˉ)2=∑i=1n((yi−y^i)+(y^i−yˉ))2=∑ei2+2∑ei(y^i−yˉ)+∑(y^i−yˉ)2 を展開する。交差項は今示した直交性により消え、SST=SSE+SSR が残る。
SSE=∑ei2≥0、SSR=∑(y^i−yˉ)2≥0 であるから、SST=SSR+SSE を SST>0 で割ると R2=SSR/SST∈[0,1] が得られる。
最後に、y^i−yˉ=β^1(xi−xˉ)(なぜなら y^i=β^0+β^1xi、yˉ=β^0+β^1xˉ であるから)なので SSR=β^12Sxx。β^1=Sxy/Sxx を代入すると SSR=Sxy2/Sxx、SST=Syy=∑(yi−yˉ)2 であるから、R2=SxxSyySxy2=(SxxSyySxy)2=r2、すなわち標本相関係数の二乗となる。
ステップごとの証明
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