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第6問

凸多角形 PP の各辺 bb に対し、bb を一辺とし PP に含まれる三角形の面積の最大値を対応させる。PP の各辺に対応させた面積の総和は、PP の面積の二倍以上であることを示せ。
ステップ 4/5: ∑ar<2S\sum a_r<2S ならば有理数の上界 kr/(2m)k_r/(2m) を選ぶ
ざっくり言うと

nn 個の正の数の和が 11 より真に小さいとき、それぞれを少しだけ大きくして有理数に置き換え、nn 個の有理数の和がちょうど 11 になるようにできる。分母を払い(さらに各分子が偶数になるよう二倍すれ)ば整数 krk_r が得られる。

∑r=1nar<2S ⟹ ∃ k1,…,kn∈2Z>0: ar2S<kr2m(2m=∑r=1nkr)\sum_{r=1}^n a_r<2S\ \Longrightarrow\ \exists\,k_1,\dots,k_n\in 2\mathbb Z_{>0}:\ \frac{a_r}{2S}<\frac{k_r}{2m}\quad\left(2m=\sum_{r=1}^n k_r\right)
詳しい解説

PP の辺を b1,…,bnb_1,\dots,b_n、対応する最大三角形面積を a1,…,ana_1,\dots,a_n とし、背理法のため ∑r=1nar<2S\sum_{r=1}^n a_r<2S、すなわち ∑r=1nar2S<1\sum_{r=1}^n\frac{a_r}{2S}<1 と仮定する。有理数の稠密性より、各 rr で ar2S<qr\frac{a_r}{2S}<q_r かつ ∑r=1nqr=1\sum_{r=1}^n q_r=1 を満たす正の有理数 q1,…,qnq_1,\dots,q_n を選べる。共通の偶数分母 2m2m を用いて qr=kr/(2m)q_r=k_r/(2m) と書く(必要なら分子・分母を二倍して各 krk_r を正の偶数にする)と、∑r=1nkr=2m\sum_{r=1}^n k_r=2m のもとで ar2S<kr2m\frac{a_r}{2S}<\frac{k_r}{2m}、すなわち ar<krSma_r<k_r\frac{S}{m} が成り立つ。