MathLabs

第1問

n,k≥2n, k \ge 2 を正の整数とし、a1,a2,…,aka_1, a_2, \dots, a_k を集合 {1,2,…,n}\{1, 2, \dots, n\} に属する相異なる整数で、i=1,2,…,k−1i = 1, 2, \dots, k - 1 のすべてに対して nn が ai(ai+1−1)a_i(a_{i+1} - 1) を割り切るとする。このとき nn は ak(a1−1)a_k(a_1 - 1) を割り切らないことを証明せよ。
ステップ 5/5: 中国剰余定理でまとめて矛盾を導く
ざっくり言うと

n のすべての素数冪因子を法として一致することは、n 自体を法として一致することを意味するが、aia_i はもともと n を法とする相異なる剰余として選ばれている。

a1≡a2≡⋯≡ak(modn)a_1 \equiv a_2 \equiv \dots \equiv a_k \pmod n
詳しい解説

いずれの場合も、すべての aia_i は qq を法として同じ定数(00 または 11)に合同である。q=peq=p^e は nn をちょうど割り切る任意の素数冪であったから、中国剰余定理により a1≡a2≡⋯≡ak(modn)a_1\equiv a_2\equiv\dots\equiv a_k\pmod n を得る。しかし a1,…,aka_1,\dots,a_k は nn を法とする完全剰余系である {1,…,n}\{1,\dots,n\} の相異なる元であり、k≥2k\ge2 なのですべてが nn を法として合同にはなり得ない。この矛盾により仮定が誤りであったことが分かり、nn は ak(a1−1)a_k(a_1-1) を割り切らない。■\blacksquare