MathLabs

第5問

正の整数全体から正の整数全体への関数 ff で、任意の正の整数 aa、bb に対して、辺の長さが aa, f(b)f(b), f(b+f(a)−1)f(b+f(a)-1) である退化しない三角形が存在するようなものをすべて求めよ。(三角形が退化しないとは、その頂点が一直線上にないことをいう。)
ステップ 2/4: 二度目の適用で増分が定数に確定する
Δ:=f(2)−1>0,f(n+1)=f(n)+Δ  or  f(n−1)=f(n)+Δ\Delta:=f(2)-1>0,\qquad f(n+1)=f(n)+\Delta \ \text{ or } \ f(n-1)=f(n)+\Delta
詳しい解説

f(f(n))=nf(f(n))=n より ff は単射なので f(2)≠f(1)=1f(2)\ne f(1)=1、よって Δ:=f(2)−1≥1\Delta:=f(2)-1\ge1。a=2,b=f(n)a=2,b=f(n) とすると、辺 2,f(f(n)),f(f(n)+f(2)−1)=2,n,f(f(n)+Δ)2,f(f(n)),f(f(n)+f(2)-1)=2,n,f(f(n)+\Delta) を持つ三角形は ∣n−f(f(n)+Δ)∣<2|n-f(f(n)+\Delta)|<2 を強制し、y:=f(f(n)+Δ)∈{n−1,n,n+1}y:=f(f(n)+\Delta)\in\{n-1,n,n+1\} となる。y=f(f(n)+Δ)y=f(f(n)+\Delta) に ff を適用する(f∘f=idf\circ f=\mathrm{id} を用いる)と f(y)=f(n)+Δf(y)=f(n)+\Delta を得る。y=ny=n ならこれは f(n)=f(n)+Δf(n)=f(n)+\Delta となり、Δ>0\Delta>0 に矛盾する。よって y=n±1y=n\pm1 であり、f(n+1)=f(n)+Δf(n+1)=f(n)+\Delta または f(n−1)=f(n)+Δf(n-1)=f(n)+\Delta を得る。