MathLabs

第5問

ff を整数全体の集合から正の整数全体の集合への関数とする。任意の二つの整数 mm と nn に対し、差 f(m)−f(n)f(m)-f(n) が f(m−n)f(m-n) で割り切れると仮定する。f(m)≤f(n)f(m)\le f(n) を満たすすべての整数 mm と nn に対して、f(n)f(n) が f(m)f(m) で割り切れることを証明せよ。
ステップ 5/5: f(m), f(n), f(n-m) に補題を適用する
ざっくり言うと

三つの値のうちどれが最大になっても、補題は常に小さい二つを同一視し、仮定より f(m) はその小さい二つの一方なので、あらゆる並び方において f(n) を割り切ることになる。

f(m)∣f(n)f(m)\mid f(n)
詳しい解説

f(m)≤f(n)f(m)\le f(n) とする。x=n,y=mx=n,y=m として手順3を三つ組 a′=f(n),b′=f(m),c′=f(n−m)a'=f(n),b'=f(m),c'=f(n-m) に適用すると、手順3の三つの関係を満たすので(大きさで並べ替えれば)手順4の補題が適用できる。f(m)≤f(n)f(m)\le f(n) なので f(m)f(m) は三つのうち最大になることは決してなく、常に補題が等しいと同定する二つの値の一方である。補題はその共通の値が最大の値を割り切ると述べる。f(n)f(n) が最大なら、補題から直ちに f(m)∣f(n)f(m)\mid f(n) が得られる。f(n−m)f(n-m) が最大の場合、補題は f(m)f(m) が f(n),f(n−m)f(n),f(n-m) のうち最大でない方に等しいことを強制し、この場合 f(m)≤f(n)≤f(n−m)f(m)\le f(n)\le f(n-m) なので f(m)=f(n)f(m)=f(n) が強制され、これもまた f(m)∣f(n)f(m)\mid f(n) を与える。いずれにせよ f(m)∣f(n)f(m)\mid f(n) である。