未解決問題、算術と数論, 組合せ論と離散数学、1941年に提起
加法的基底に関するエルデシュ・トゥーラン予想
未解決エルデシュ
を位数が の漸近的加法的基底、すなわち十分大きいすべての整数 が を用いて と表される集合とする。このとき表現関数 は上に有界ではあり得ず、 が成り立つ。
2026年現在、加法的基底に関するエルデシュ・トゥーラン予想は位数 の場合でさえ未解決である。すべての に対して を仮定すると(順序対で) や表現関数が最終的に定数にならないことは従うが、 を排除することすら未解決である。研究は2次モーメント の評価や 集合の増大度の解析に集中している。
既知の最良の結果
- 位数 のすべての漸近的加法的基底は、順序対の表現に関して を満たす(グレコス、ハダッド、エルー、ピフコ、2003年)。
- 十分大きいすべての に対して対数的増大 をもつ位数 の漸近的基底が存在する(エルデシュ、1956年)。
使われた手法と限界
| 手法 | 達成したこと | 限界 |
|---|---|---|
| 母関数と円周法・パーセヴァル評価 | 単位円周上の母関数 を の平均と結びつけ、最終的に定数となる表現関数を排除した。 | フーリエ平均だけでは振動の相殺を排除できず、 の係数の ノルムの発散を直接強制することができない。 |
| ランダムな薄い基底に対する確率的手法 | 各整数 を確率 で独立に選ぶことで、 を満たす基底を構成した。 | 独立なランダム選択では被覆されない隙間をなくすためにボレル・カンテリの補題から の因子が不可欠となり、ランダム構成では を実現できない。 |
未解決の問い
- 位数 のすべての漸近的加法的基底に対して が成り立つか。
- 位数 の漸近的加法的基底が のとき を満たすことは可能か。
参考文献
- Paul Erdős, Pál Turán (1941). On a problem of Sidon in additive number theory, and on some related problems · DOI:10.1112/jlms/s1-16.4.212
- Georges Grekos, Labib Haddad, Charles Helou, Jukka Pihko (2003). On the Erdős–Turán conjecture · DOI:10.1016/S0022-314X(03)00099-4