証明の概略
単一の n-単体 σ=[v0,…,vn] について主張を確認し、線形性で拡張すれば十分である。定義により ∂nσ=∑i=0n(−1)i[v0,…,vi^,…,vn]、ここで vi^ は vi が削除されることを意味する。
各項に ∂n−1 を適用し、[v0,…,vi^,…,vn] からさらに2番目の頂点 vj(j=i)を削除すると、ちょうど2つの頂点 vi,vj が欠けた面 [v0,…,vj^,…,vi^,…,vn] が得られる。符号を注意深く追うと:j<i のとき、位置 j が先に削除され(符号 (−1)j)、すでに符号 (−1)i を持つ項の中にあるので、合計符号は (−1)i+j;j>i のとき、(n−1)-単体 [v0,…,vi^,…,vn] から vj を削除すると(vi がすでに削除されているため)位置 j−1 にある頂点が除かれ、符号は (−1)i(−1)j−1=−(−1)i+j となる。
よって ∂n−1∂nσ=∑j<i(−1)i+j[…,vj^,…,vi^,…]+∑j>i(−(−1)i+j)[…,vi^,…,vj^,…]。ちょうど2つの頂点 {vi,vj}(i<j)を欠く各面は、この二重和の中にちょうど2回現れる:vi を先に削除しその後 vj を削除する場合(寄与 −(−1)i+j)と、vj を先に削除しその後 vi を削除する場合(寄与 +(−1)i+j)であり、この2つの寄与は正確に打ち消し合う。
すべての項がペアで相殺するので、任意の単体 σ について ∂n−1∂nσ=0、したがって線形性により Cn 全体で ∂n∘∂n+1=0 が成り立つ。