定理証明済み
ガロア群の根への推移的作用
内容
f∈K[x] が K(標数 0)上既約で、L がその K 上の分解体であるとき、Gal(L/K) は L における f の根の集合 R に置換として作用し、この作用は推移的である:任意の r1,r2∈R に対し σ(r1)=r2 を満たす σ∈Gal(L/K) が存在する。
なぜ正しいのか?
これが「体の拡大のガロア群」だけでなく「多項式のガロア群」と言える理由である:既約多項式のどの根も代数的に区別できない理由を説明する——ある根を別の根に移す L の対称性が常に存在するのである。
証明の概略
ステップ1:f が K 上既約で r1,r2∈R⊂L がともに根であるから、φ(r1)=r2、φ∣K=idK を満たす K-同型 φ:K(r1)→K(r2) が存在する——最小多項式の基本性質である:r1↦x↦r2 を送る同型により K(r1)≅K[x]/(f)≅K(r2)。
ステップ2:L は K(r1) 上でも K(r2) 上でも f の分解体である(L は K 上の分解体で K⊆K(ri)⊆L だから)。分解体の同型拡張定理により、φ は体の同型 σ:L→L に拡張される。
ステップ3:σ∣K=φ∣K=idK なので σ∈Gal(L/K) であり、σ(r1)=φ(r1)=r2。よって任意の二根 r1,r2 に対し一方を他方に移す σ が常に存在する——これがまさに推移的作用の定義である。
ステップごとの証明
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