定理証明済み
片側極限による極限の存在条件
内容
両側極限が存在するための必要十分条件は、左右の片側極限がともに存在して等しいことである:limx→x0f(x)=L⟺limx→x0−f(x)=limx→x0+f(x)=L。
なぜ正しいのか?
左の廊下と右の廊下から同じ扉に向かって歩いて同じ部屋に着けるのは、両方の廊下が本当に同じ場所で出会っているときだけである。
証明の概略
(⇒) limx→x0f(x)=L と仮定する。与えられた ε>0 に対し、ε–δ 定義より 0<∣x−x0∣<δ⇒∣f(x)−L∣<ε を満たす δ>0 が存在する。
特に x0<x<x0+δ(右側の条件)または x0−δ<x<x0(左側の条件)のとき自動的に 0<∣x−x0∣<δ となるので ∣f(x)−L∣<ε。よって左右の片側極限はいずれも L に等しい。
(⇐) 逆に、左右の片側極限がともに L に等しいとする。与えられた ε>0 に対し、左極限から (x0−δ1,x0) で成り立つ δ1>0 が、右極限から (x0,x0+δ2) で成り立つ δ2>0 が得られる。
δ=min(δ1,δ2)>0 とおけば、0<∣x−x0∣<δ を満たす任意の x は (x0−δ1,x0) または (x0,x0+δ2) に属し、いずれの場合も ∣f(x)−L∣<ε が成り立つ。したがって limx→x0f(x)=L。■
ステップごとの証明
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