定理証明済み
ハッセの定理(ハッセ限界)
内容
有限体 ( は素数)上の楕円曲線 について、点の個数は を満たす。
なぜ正しいのか?
量 は、ランダムな三次式ならおよそ 個の解に無限遠点を加えた個数を持つはずだという素朴な予想からの「誤差項」を測る。ハッセの定理は、この誤差が決して 程度を超えないと述べており、これはサイズ という自明な限界に比べて驚くほど小さい偏差であり、まさにこれによって が暗号構成において信頼でき予測可能な群位数として使えるようになる。
証明の概略
フロベニウス自己準同型 、 を考える。その不動点はちょうど であり、 が成り立つことが示せる。ここで は自己準同型環に作用するフロベニウスのトレースである。 の自己準同型上の次数写像は正定値な整数値二次形式であり( のとき以外は等号なしですべての整数 について を満たす)、 である。 を の二次形式として展開すると、その判別式が非正であることが強制される:、すなわち 。 であるから、これはまさに主張された限界である。
この定理を使うトピック
ステップごとの証明
この定理のステップごとの証明はまだありません。
参考文献
- Joseph H. Silverman (2009). The Arithmetic of Elliptic Curves · DOI:10.1007/978-0-387-09494-6
- Andrew Wiles (1995). Modular elliptic curves and Fermat's Last Theorem · DOI:10.2307/2118559
- Andrew Wiles / Clay Mathematics Institute (2000). The Birch and Swinnerton-Dyer Conjecture (official Millennium Problem description)
- Wouter Castryck, Thomas Decru (2022). An efficient key recovery attack on SIDH