定理証明済み
対角線による平行四辺形の特徴づけ
内容
対角線 と が点 で交わる凸四角形 が平行四辺形( かつ )であるための必要十分条件は、二つの対角線が互いの中点で交わること( かつ )である。
なぜ正しいのか?
この同値性により、平行な方向に関する命題(角度や傾きの測定が必要)が、中点に関する命題(二本の対角線上の長さが等しいかどうかの確認だけで済む)へと変換される。
証明の概略
ステップ1(平行四辺形ならば対角線は互いの中点で交わる)。 を平行四辺形と仮定する。対辺は平行かつ長さが等しいので であり、二本の対角線が作る錯角は および を満たす。一辺とその両端の角がそれぞれ等しい(ASA合同条件)ので となり、対応する辺から と が得られる。
ステップ2(対角線が互いの中点で交わるならば向かい合う三角形は合同になる)。逆に、 かつ と仮定する。交点における対頂角は等しい()ので、二辺夾角相等(SAS合同条件)により となり、 が従う。もう一組の対頂角()に対しても全く同じ二辺夾角相等の議論を適用すれば が得られ、 が従う。
ステップ3(錯角が等しいことから対辺の平行が従う)。等式 と は、対角線という横断線が二組の対辺と作る錯角がそれぞれ等しいことを意味し、これより かつ が強制される。したがって は平行四辺形である。
この定理を使うトピック
ステップごとの証明
この定理のステップごとの証明はまだありません。
参考文献
- Euclid (trans. Thomas L. Heath) (1956). Euclid's Elements (Books I–XIII)
- H. S. M. Coxeter, S. L. Greitzer (1967). Geometry Revisited