定理証明済み
分散のショートカット公式
内容
平均が有限な任意の確率変数 X に対して Var(X)=E[X2]−E[X]2 が成り立つ。
なぜ正しいのか?
分散の定義には差の二乗が含まれており、直接計算するのは面倒である。その二乗を展開し期待値の線形性を使うことで、すでに計算方法を知っている二つの量、E[X2] と E[X] に置き換えることができる。
証明の概略
定義により Var(X)=E[(X−μ)2](μ=E[X])である。期待値の中の二乗を展開すると (X−μ)2=X2−2μX+μ2 となる。
期待値の線形性を各項に適用すると E[(X−μ)2]=E[X2]−2μE[X]+μ2 となる。μ は定数(結果に依存しない)なので、中間項と最後の項では期待値の外に出すことができる。
ここで E[X]=μ を代入し直すと、E[X2]−2μ⋅μ+μ2=E[X2]−2μ2+μ2=E[X2]−μ2 となる。μ を E[X] に置き換えれば、主張どおり Var(X)=E[X2]−E[X]2 が得られる。
ステップごとの証明
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