定理証明済み
中心極限定理
内容
X1,X2,… を有限な平均 μ=E[X1] と正かつ有限な分散 σ2=Var(X1)>0 をもつ独立同分布の確率変数列とする。標準化された和 Zn=σn∑i=1nXi−nμ=σn(Xˉn−μ) に対して、limn→∞P(Zn≤z)=Φ(z)=2π1∫−∞ze−t2/2dt が任意の z∈R について成り立つ。すなわち、Zn は N(0,1) に法則収束(分布収束)する。
なぜ正しいのか?
独立な小さなランダム要因を数多く足し合わせると、個々の分布がもつ固有の癖は洗い流され、平均の周りの尺度調整されたゆらぎは普遍的に釣鐘型のガウス曲線 N(0,1) へと落ち着く——測定誤差や試験の得点、熱雑音などがいずれも正規分布に近い形を示すのはこのためである。
証明の概略
Yi=σXi−μ と置くと、E[Yi]=0、Var(Yi)=1、Zn=n1∑i=1nYi となる。φY(t)=E[eitY1] を Y1 の特性関数とする。E[Y12]=1<∞ より、t=0 の周りでの2次のテイラー展開から φY(t)=1−2t2+o(t2)(t→0 のとき)が得られる。独立性により、Zn の特性関数は φZn(t)=[φY(nt)]n=(1−2nt2+o(n1))n→e−t2/2(n→∞ のとき)と各 t∈R について収束する。e−t2/2 は N(0,1) の特性関数であるから、レヴィの連続性定理により ZndN(0,1) が従う。
ステップごとの証明
この定理のステップごとの証明はまだありません。