定理証明済み
弱大数の法則
内容
X1,X2,… を有限な平均 μ=E[X1] をもつ独立同分布の確率変数列とする。標本平均 Xˉn=n1∑i=1nXi と任意の ε>0 に対して、limn→∞P(∣Xˉn−μ∣≥ε)=0 が成り立つ。すなわち、Xˉn は μ に確率収束する。
なぜ正しいのか?
1回ごとのランダムな試行は大きくばらつくことがあるが、独立な試行を数多く平均すると正負のずれが互いに打ち消し合い、標本平均が真の平均 μ から大きく外れる確率は標本サイズ n が大きくなるにつれて限りなく小さくなっていく。
証明の概略
分散 σ2=Var(X1) が有限のとき、線形性と独立性より E[Xˉn]=μ および Var(Xˉn)=nσ2 となる。チェビシェフの不等式を適用すると P(∣Xˉn−μ∣≥ε)≤ε2Var(Xˉn)=nε2σ2→0(n→∞ のとき)が得られる。E[∣X1∣]<∞ のみを仮定する場合(ヒンチンの定理)は、Yi=Xi1{∣Xi∣≤n} と置いて水準 n で打ち切り、E[∣X1∣]<∞ を用いて P(∃i≤n:Xi=Yi)≤nP(∣X1∣>n)→0 を示した上で、打ち切った平均にチェビシェフの不等式を適用する。
ステップごとの証明
この定理のステップごとの証明はまだありません。