定理証明済み
リウヴィルの定理(ハミルトン力学)
内容
位相空間座標 を持つハミルトン系が、ハミルトン方程式 、 に従って発展するとし、 を各位相点を時間 だけ進めるフローとする。このとき、位相空間の任意の領域 について、 の体積(標準的なルベーグ測度 で計算)は、 の体積とすべての について等しい:位相空間の体積はハミルトンフローのもとで保存される。
なぜ正しいのか?
系がとりうる初期状態の集まりが、位相空間内のある塊を埋め尽くしていると想像する。時間が進むにつれ、塊の各点はそれぞれの軌道に沿って動くため、塊は伸び、ねじれ、変形する——しかしリウヴィルの定理は、非圧縮性流体のように、その総体積が決して縮んだり膨らんだりしないと述べる。位置や運動量それぞれの不確かさが個別には増大しうる(塊は薄く引き伸ばされ、広大な領域に広がりうる)としても、塊が占める『位相空間の総量』は決して変わらない。
証明の概略
流れによって運ばれる体積要素の変化率は、その体積要素に流れの速度場の発散を掛けたものに等しい。ハミルトン方程式では速度場は であり、その発散は混合偏導関数の等しさにより となる。発散がゼロの速度場は、(連続の方程式/位相空間密度に対するリウヴィル方程式を介して)流れが体積を保存するための条件そのものであり、これが定理を証明する。
この定理を使うトピック
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ステップごとの証明
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参考文献
- V. I. Arnold (1989). Mathematical Methods of Classical Mechanics
- Herbert Goldstein, Charles P. Poole, John L. Safko (2002). Classical Mechanics