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ヒルベルトの第7問題

解決済み、1934年算術と数論ヒルベルト #7
問題の内容

α\alpha を α≠0,1\alpha \ne 0, 1 である代数的数、β\beta を無理数である代数的数とするとき、べき乗 αβ=exp⁡(βlog⁡α)\alpha^\beta = \exp(\beta \log \alpha) のすべての値は必ず超越数となるか。同値な言い換えとして、非零の代数的数 α1,α2\alpha_1, \alpha_2 の対数の比が無理数 log⁡α1/log⁡α2∉Q\log \alpha_1 / \log \alpha_2 \notin \mathbb{Q} であるとき、その比は必ず超越数となるか。

1934年にアレクサンドル・ゲルフォントとテオドール・シュナイダーが数か月の差で独立に解決した(ゲルフォント–シュナイダーの定理)。背理法のため αβ\alpha^\beta が代数的であると仮定し、両者の証明ともジーゲルの補題を用いて格子点上で高位の零点を持つ整数係数の非零補助関数(ゲルフォントの版では exp⁡((j+kβ)z)\exp((j + k\beta)z) の線形結合)を構成し、最大絶対値の原理による解析的な上界と、非零の代数的整数 γ\gamma に対する代数的な下界 ∣Norm(γ)∣≥1|\mathrm{Norm}(\gamma)| \ge 1 とを突き合わせて矛盾を導いた。

1966年、アラン・ベイカーは2つの対数の Q‾\overline{\mathbb{Q}} 上の線形独立性を主張するゲルフォント–シュナイダーの定理を、任意個の代数的数の対数の一次形式 β1log⁡α1+⋯+βnlog⁡αn\beta_1 \log \alpha_1 + \dots + \beta_n \log \alpha_n へと拡張した。ベイカーの定量的な下界は彼に1970年のフィールズ賞をもたらし、トゥエ方程式、モーデル方程式、SS-単数方程式の解に対する有効な上界を与えるとともに、2002年のミハイレスクによるカタラン予想の証明にも不可欠な道具を提供した。リンデマン–ワイエルシュトラスの定理もベイカーの定理も、シャニュエルの予想から導かれる。シャニュエルの予想とは、Q\mathbb{Q} 上線形独立な任意の z1,…,zn∈Cz_1, \dots, z_n \in \mathbb{C} に対して体 Q(z1,…,zn,ez1,…,ezn)\mathbb{Q}(z_1, \dots, z_n, e^{z_1}, \dots, e^{z_n}) の Q\mathbb{Q} 上の超越次数が少なくとも nn であるという遠大な未解決問題である。

参考文献

  1. David Hilbert (1900). Mathematische Probleme
  2. Aleksandr O. Gelfond (1934). Sur le septième problème de Hilbert
  3. Theodor Schneider (1934). Transzendenzuntersuchungen periodischer Funktionen I. Transzendenz von Potenzen · DOI:10.1515/crll.1935.172.65
  4. Alan Baker (1975). Transcendental Number Theory