ざっくり言うと単一の篩和の代わりに、陳はいくつかを組み合わせる:z≈N1/10 未満に素因数を持たないシフトされた素数 N−p(すなわち q=1 または q が素数、あるいは q=P2 の候補)を数える主篩和 S(A,P,z) と、N−p がカットオフ未満に3個以上の素因数を持つ不要な場合を差し引く補正和である。Jurkat–Richertの定理(1965年)は、線形微分差分方程式系を解く二つの普遍関数 F1,f1 を用いて、そのような篩和に対する鋭く明示的な上下界を与える。これはまさにこの組み合わせを証明可能な形で正にするために必要な技術である。
具体的には、陳は W(N)=∑N−psquarefreep≤N(1−21∑N−p=p1p2p3z≤p1<p2<p31) のような組み合わせを研究する。これにより W(N)>0 は、N−p が z 未満に因数を持たず、かつ z を超える3個の素数の積でもないような素数 p≤N の存在を保証する——これは N−p が素数か P2 であることを強制する(カットオフ z≈N1/10 のもとでは、残る z 未満の素因数があっても、全体で高々2個の因数しか与えない重複度でしか現れ得ない)。最初の和は標準的な篩であり、Jurkat–Richertにより下から評価できる。補正和こそが、次のステップの切り替え原理を必要とする箇所である。