解法: 多項式法によるキャップ集合問題の解決(クロート=レフ=パック、エレンバーグ=ハイスヴァイト、2016年)
ステップ 5/7: 次元カウントが階数の評価をサイズの評価に変える ざっくり言うと仕上げとして、エレンバーグとハイスヴァイトは1つの巧妙な多項式 P だけを選ぶのではなく、−A の外側で消える次数 d の多項式全体の空間(これは A が大きいほど大きくなる)を考え、ステップ3の階数評価を通してこれを絞り込み、サイズ md、qn、∣A∣ を直接結びつける代数的不等式を得る。
詳しい解説エレンバーグとハイスヴァイト(2017年、定理4の証明)は、Sn≤d の部分空間で −A の外側で至る所消える多項式からなるものを V とする。−A の外側にある qn−∣A∣ 個の各点で消えることはそれぞれ1つの線形条件なので、dimV≥md−(qn−∣A∣)。ステップ4により、すべての P∈V は α=β=γ=1 での命題2の仮定を自動的に満たすので、命題2は A のうち P(−a)=0 となりうる点の個数を評価する。これを V の次元カウントと組み合わせると md−qn+∣A∣≤2md/2、すなわち ∣A∣≤2md/2+(qn−md) が得られる。最適な分割 d=2(q−1)n/3 を選び、単項式の個数 md の対称性を用いると、これはきれいな評価 ∣A∣≤3m(q−1)n/3 に帰着する。