MathLabs
ステップ 1/5: 天文学的に大きな閾値から計算可能な閾値へ
ざっくり言うと

ヴィノグラードフは1937年、円周法を用いて、十分大きいすべての奇数が三つの素数の和であることを証明した——しかし彼の証明は「十分大きい」に対する明示的な限界を与えなかった。数十年の研究によって閾値は実効的になり、その後小さくなっていった:2002年までに劉と王はそれを C≈e3100≈101342C\approx e^{3100}\approx 10^{1342} 程度まで引き下げたが、これはより小さいすべての奇数をコンピュータで確認することが物理的に不可能なほど大きな数である(ビッグバン以来のピコ秒の数よりも多い)。ヘルフゴットの目標は新しい定性的な主張を証明することではなく——それは1937年に解決済みであった——閾値 CC を、それ以下では直接計算が引き継げるほど十分に縮小し、最終的に5より大きいすべての奇数 nn について完全な主張を無条件に真とすることであった。

∀ n>5 odd:n=p1+p2+p3,Vinogradov (1937): true for n>C (ineffective, later C≈101300)\forall\, n>5 \text{ odd}: \quad n = p_1+p_2+p_3, \qquad \text{Vinogradov (1937): true for } n > C \ (\text{ineffective, later } C\approx 10^{1300})
詳しい解説

ヘルフゴット自身の論文(メジャーアークについて arXiv:1305.2897、マイナーアークと数値的な補完について arXiv:1205.5252 および 1305.3062)は目標を正確に言い換えている:ヴィノグラードフの非実効的な「十分大きい」を、利用可能な計算資源の範囲内で残るすべての奇数 n≤Cn\le C のコンピュータ検証が実行可能になるほど十分小さい明示的な CC——10130010^{1300} ではなく 102710^{27}–103010^{30} 程度の閾値——へと縮小することである。続く三つのステップはこの計画の解析的な半分(完全に明示的な定数をもつ円周法)を実行し、最後のステップが対応する計算の半分を提供する。

このステップの用語
非実効的な限界と実効的な限界
「非実効的」な証明は閾値 CC の存在は示すがそれを計算するアルゴリズムを与えない。「実効的」な証明は、実用的でないほど大きくとも、原理的には有限の計算で確認できる明示的な数値を与える。