解法: アーベル–ルフィニの定理とガロアの可解性判定条件(1824年)
ざっくり言うと
を単純で可換な歯車箱の積み重ねへと分解しようとすると、ほとんど即座に壁にぶつかる。剥がし取れる唯一の非自明な部分群は偶置換のなす群 であり、 自体は継ぎ目のない一枚岩で、それ以上分解する手立てが一切ない——それより小さい正規な部分をまったく持たず、頑固なまでに非可換である。積み重ねのどこか一箇所にでも分解不能で非可換な一枚岩があれば、それだけで群全体が可解ではないと判定されるのに十分である。
詳しい解説
手順5の判定条件によって一般の五次方程式がべき根で解けないと結論するには、 自身が可解群でないことが必要である。 のとき、対称群 には非自明で真な正規部分群がただ一つ存在し、それは交代群 (偶置換のなす群)であるため、 が唯一考えられる組成列である。 のとき は単純である——それ自身と 以外に正規部分群を一切持たない——そして非可換である(たとえば では、異なる二つの 次巡回置換は一般に可換ではない)。単純で非可換な群は、部分正規列の中でそれより小さい何かに置き換えることが決してできないため、鎖 を可換な剰余群だけを持つように精密化することはできない:剰余群 自体が非可換だからである。したがって は可解群ではない。
- 交代群
- 個の対象の偶置換(偶数回の互換から作られるもの)からなる群 のことで、 における指数は である。
- 単純群
- 自明な群と自分自身以外に正規部分群を持たない群のこと——それより小さい正規な部分に分解することができない。