解法: 対称冪の潜在的保型性によるサトー・テイト予想の証明(2011年)
ざっくり言うと
がより大きな数体 へ移った後に保型的になることを知ることは、 自身の上でのよい解析的振る舞いを知ることと全く同じではない——しかし、 上の 関数を、すべての中間体を経由して 上のものと比較する標準的な記帳的な工夫が、そのよい振る舞いを下へと転送する。
この降下が行われると、すべての対称冪 関数 が、ステップ2のSerreの判定法が要求したまさにその正則接続と 上での非消滅を持つことが示される。
詳しい解説
ステップ6により、すべての非CM とすべての に対して、ある総実体 に制限された は保型的であるため、 上の は、ステップ3の一般保型理論によって保証される正則接続と 上での非消滅を享受する。
標準的な議論(保型誘導、あるいは と の間の体の塔のデデキント・ゼータ関数のアルティン型分解を比較すること)により、 上の 関数は適切な意味で 上のものを割り切ることが示され——商もまた 上で非消滅が知られる保型 関数の積であることを用いて——同じ正則接続と非消滅が、すべての に対して 自身の上の へと降下する。
これはまさにSerreの判定法(ステップ2)が要求した解析的仮定であり、今やすべての非CM楕円曲線 に対して無条件に確立された。
- 保型誘導
- Langlandsプログラムにおいて、体 とそれが含む(あるいはその部分体である)より小さな体との間で保型 関数を転送するための標準的な技法。ここでは の解析的性質を から へと引き戻すために使われる。