Mk が大きいほど、Maynard の方法はサイズ k の有界な窓の中でより多くの素数を保証できる。ここから先はすべて、適切な k に対して Mk をどれだけ大きく示せるか——もはや素数の影も形もない、変分法の問題にかかっている。
Mk=F∈SksupIk(F)∑m=1kJk(m)(F),rk=⌈2θMk⌉
詳しい解説
固定した分布のレベル θ>0 と小さな δ>0 に対し、Maynard は Mk=supF∈Sk(∑m=1kJk(m)(F))/Ik(F) を定義する。上限は適切な滑らかな関数 F からなるクラス Sk 全体にわたって取られる(Maynard 2013年、第4節、命題4.2)。ステップ2のカウント和 S=S2−ρS1 において ρ=θMk/2−ϵ とおくと、ステップ4の漸近式を用いた簡単な計算から、すべての大きな N に対して S>0 であることが分かる。したがって、ステップ2の論理により、無限に多くの n に対して n+h1,…,n+hk のうち少なくとも rk=⌈θMk/2⌉ 個が素数となる。
これが Maynard の命題4.2 であり、方法全体の核心である:長さ k の許容的な H の中でサイズ rk の有界な素数ギャップは、その k に対して比 (∑mJk(m)(F))/Ik(F) を十分大きくするような滑らかな F を一つ示しさえすれば自動的に従う。特に rk≥2(k 個のシフトのうち2個以上が素数)は、それを実現する許容的な k 組の直径そのものとして、liminfn(pn+1−pn) の上界を直ちに与える。
こうして解析的整数論の問題全体は、適切な k に対して十分良い F を見つけよ、という問題に変換された。次のステップはまさにそれを、明示的な試験関数と数値的最適化によって与える。
このステップの用語
変分問題
単一の最適な数を求めるのではなく、そこから作られるある量(ここでは比 ∑mJk(m)(F)/Ik(F))を最大化または最小化する関数(ここでは k 変数の F)を求める問題。