シン=トゥン・ヤウ(丘成桐)
現地表記: 丘成桐
活動期 1949年頃, 中国・広東省汕頭
中国系アメリカ人数学者。カラビ予想と正質量定理を証明し、幾何解析学の創始者の一人。微分幾何学と位相幾何学、数理物理学を結びつけた。
シン=トゥン・ヤウは1949年4月4日、広東省汕頭に生まれ、まもなく家族とともに香港に移った。父の死後、家族は貧困の中で暮らし、ヤウは香港中文大学で数学を学び、1969年にカリフォルニア大学バークレー校に渡り、1971年に陳省身の指導のもと博士号を取得した。高等研究所、ストーニーブルック、スタンフォードを経て、1987年にカリフォルニア大学サンディエゴ校の教授となり、同年ハーバード大学教授となった。
カラビ予想の解決(1978年)——与えられたリッチ曲率をもつケーラー計量、とりわけリッチ平坦なカラビ・ヤウ計量の存在——は、楕円型偏微分方程式が位相と幾何の問題を解く幾何解析学という分野を生み出した。ショーンとともに一般相対論の正質量定理と正作用予想を証明し、ウーレンベックとともに高種数の極小曲面の存在を証明した。ペレルマンによるポアンカレ予想の証明はリッチ・フローに基づいており、このプログラムはハミルトンがヤウの幾何学的フローの構想に触発されて立ち上げたものである。ヤウはまたカラビ・ヤウ多様体上の数え上げ計算を通じてミラー対称性の理論を牽引した。
ハーバードで幾何学の最大級の研究グループを築き、多数の学生を育てた。また数十年にわたり中国での数学研究を組織し、北京・台湾・香港に研究所を設立し、S.-T.ヤウ高校生科学賞や国際華人数学者大会を創設した。2022年にハーバードを退任し、現在は清華大学の丘成桐数学科学センター所長兼求眞学院院長を務める。自伝『The Shape of a Life』は2019年に刊行された。
所属先: ハーバード大学, カリフォルニア大学サンディエゴ校, 清華大学
アメリカ合衆国, 中国