ピエール・ドリーニュ
活動期 1944年頃, ベルギー、ブリュッセル・エテルベーク
ベルギーの数学者。現代数数幾何学の主要な建設者の一人。ヴェイユ予想を証明し、エタールコホモロジー、混合ホッジ理論、パーバース層の理論を形作った。
ピエール・ルネ・ドリーニュは1944年10月3日、ブリュッセルのエテルベークに生まれ、学生時代に教師から数巻の代数学書を借りて数学に目覚めた。ブリュッセル自由大学で学びジャック・ティッツに師事し、1965年にパリに移って高等科学研究所(IHÉS)のアレクサンドル・グロタンディークのセミナーに参加、ジャン=ピエール・セールとも緊密に協働した。1972年にパリ第11大学(パリ・シュド)で博士号を取得し、1970年から1984年までIHÉSの終身在籍研究員を務めた。
ドリーニュの中心的業績は1973年に完成したヴェイユ予想の証明である——有限体上の代数多様体の点数に関する評価で、その最深部はフロベニウス固有値に関するリーマン予想の類似である。そのほか混合ホッジ理論を創始し、『La conjecture de Weil II』で重みの理論とl進フーリエ変換を展開し、その帰結として保型形式に関するラマヌジャン・ペテルソン予想を証明、パーバース層の理論と正則特異点をもつ接続に関するリーマン・ヒルベルト対応の共同創始者でもある。
1984年にプリンストン高等研究所に移り、現在は名誉教授である。2006年にベルギー国王から子爵の爵位を授けられた。その影響は表現論、モティーフ理論、ラングランズ・プログラムにまで及び、2013年のアーベル賞の選考理由は、代数幾何学への貢献が数論、表現論および関連分野に変革的影響を与えたと述べている。
所属先: 高等科学研究所(IHÉS), プリンストン高等研究所
ベルギー